Interview
プロの研究者や技術者と肩を並べ多彩な分野の研究に携われるのが魅力
横浜営業所 研究開発職
小林 宏至
2012年 入社
現在の仕事内容について教えてください
横浜営業所に所属し、研究開発のプロジェクトに参画しています。研究開発職には大きく分けて分析、化学、バイオ、医療機器と4つの分野があり、私が入社以来担当しているのは分析です。たとえば、健康診断を受けると診断結果を教えてもらえますよね? それは受診者の検体を分析装置に通して出てきた値を医師が診断したものですが、私の仕事はその分析装置を研究・開発すること。現在は助手という形で、上司と一緒に様々なプロジェクトに携わっています。
分析の作業自体は同じことの繰り返しになるのでイメージが湧きにくいかもしれません。ただ、それを実現するための装置を開発・改善するのは、試行錯誤の連続。試薬を変えたり温度を変えたり、自分の知識や過去の知見、アイデアなども総動員して研究を重ねます。大変ですが、その苦労が実際の製品に反映される形で実を結び、改善していけるという点は、この仕事の大きな魅力でもあります。
私は大学生の頃から分析の研究を行っていたため、就職活動の際も研究開発職で探していました。ひと口に研究開発といえども、世の中には様々な分野を専門とした企業があります。それぞれの分野でNo.1を目指す企業はどこも楽しそうに見えて、なかなか1社に絞れませんでした。そんなとき、大学の先輩がワールドインテックに就職を決めたことでアウトソーシングという働き方を知り、この会社なら特定の研究だけでなく、様々な内容の研究に関われそうだと思ったのが、最初の出会いでした。
ワールドインテックに惹かれたもうひとつの理由は、面談の時にR&D事業部の方がすごくラフに話しかけてくださったこと。その方の人柄や事業所の雰囲気が自分にマッチしていたため、ぜひ入社したいと思い、今にいたります。
やりがいを感じたエピソードを教えてください
印象に残っているのは、入社3年目に携わったプロジェクトですね。3年目ともなると、社会人としての働き方のベースがある程度分かってくる頃。研究者としてもできなかったことが少しずつできるようになり、重ねた経験が着実に技術となって身についていることを自覚し始めていた頃でした。
あるとき、それまで先輩社員がひとりでやっていた業務に参加し、二人でプロジェクトを進めていくことになったのです。自分の技術が周囲に認められたからこそ、新たな業務を任せてもらえるようになった。その事実が誇らしくて、自身の成長を強く実感しました。
もちろん今でも、新たなプロジェクトに携わり、それを成功させた時の達成感は自分にとってのやりがいです。プロジェクトは月単位の短いものから年単位の長いスパンのものまで様々。何度も壁にぶつかりながら課題を乗り越えても、プロジェクト自体の結果は最終段階にならないと分かりません。だからこそ、成功が分かった時は喜びもひとしお。周囲からいただく評価の声や、チームの方からの「助かったよ」「ありがとう」という言葉は本当に嬉しいものです。
どんな人と一緒に働きたいと思いますか
研究職はチームを組んで協力しながら進める業務が多いので、やはり「一緒になって頑張りたい」と思える人と働きたいですね。具体的には、素直さ、謙虚さ、バイタリティという3つを持っている人。そんな人に来ていただけたら、こちらとしてもいろいろ頼りにできますし、刺激を受けて「僕らも頑張らなきゃ」という気持ちにさせられそうです。
研究開発職ゆえの厳しさや細かさは当然ありますし、そこがこの仕事の苦しいところでもあります。しかし、どの要素にも厳しく細かくするべき理由がそこにはあって、それを理解していれば決して苦しいだけの仕事ではありません。時々は私の中にも天使と悪魔が現れて、「きちんとやらなきゃダメでしょう」「いや、そこまでしなくてもいいんじゃないかな?」と言い合いをすることがあるのですが(笑)。
また、学生時代には得られなかった人脈、たとえばプロの研究者や技術者との出会いは何にも代えがたい財産です。知識とスキルさえ身に着ければ、そういう方々と対等に関わりながら研究に携われるのも、R&D事業部ならではの経験だと思います。
私自身、入社以来ここで様々な技術を学び、今では業務を任される立場になりました。
いずれは任される側から、自分自身が指揮を執って業務を任せる側になれたらと思っています。自分自身が軸となって動き、これまでに学んだ技術や思いを皆さんに伝播させていきたい。そんな将来を夢見て、今日も分析に勤しんでいます。
1日のスケジュール
07:30起床
娘の食事を見守り、コーヒーを飲みながら準備をするのが日課。9時始業ですが、少し早めに出社しています。
08:45出勤
まずは1日の業務を整理し、この日研究で使用する装置を起動。朝礼のあとは分析業務に取り掛かります。
09:30分析業務
午前中は分析業務が中心です。朝に起動した装置の結果が出力されるのを待つ間に、その他のデータの解析作業を進めます。
13:00他部署とのミーティング
私たちが開発した装置を実際に使う部署など、関係部署とミーティング。装置に対する要望などをヒアリングします。
15:00分析業務・部内会議
他部署とのミーティング後に検証可能な箇所があれば、作業に取り掛かったり、部署内でのミーティングを行います。
17:35退勤
本日分の分析終了後に退勤。家に帰ると娘が走って玄関まで出迎えてくれるのが、仕事の癒やしです(笑)。